ダナンの街はどういうところか?
ベトナム・ダナンといえば、最近まではあまり知られておらず、一部の旅行好きの間で「手つかずの自然ときれいなビーチのリゾート」として知られていました。
やっと近年インターコンチネンタルホテルやシェラトンなどの高級ホテルが進出し、2019年にアメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩第一書記の会談が行われるというときに話題になり、世界中にベトナム・ダナンという地域がスポットライトを浴びました。
私は6年ほど前から「ベトナムのビーチリゾート」として行ってみたい旅行先NO.1に挙げており、子供が生まれる前にパートナーと時間を作って旅行しよう!と話していました。
その時は仕事で東南アジアを飛び回っていた時で、あまりの忙しさに体調を崩して入院してしまったこともあり、プライベートでの旅行はいけなかったのですが、出産して少し子供が大きくなった(といってもまだ2歳ですが)になってやっとその夢がかないまいした!
行ってみてわかったことはいろいろあります。
まず「手つかずのビーチリゾート」という印象は間違っていました(笑)
いま、ダナンは超高度成長期!
空港からダナン市街地に向かってタクシーで走っていると、一昔前のオリンピックに向けて建設ラッシュだった中国北京を彷彿とさせるような光景が目に飛び込んできました。
大きな幹線道路には日本のとは比べもににならない1.5倍から2倍はあろうかというダンプカーにコンクリートミキサー車、大型重機にアメリカ映画を思わせるコンボイのような大型トラックがガンガン走っています。
その間をタクシーと3人乗り4人乗りしているバイクが縫うように走っているという日常。
ダナン市街地は、建設間もないきれいなビルと昔ながらの古い建物(ビルとは言えない)が混在し、市街地を抜けダナンからホイアンに向けてタクシーで走ると、広い茶色く乾いた空き地に「○○ホテルの建築予定地」という看板や完成予想図が掲げられ、その横には現地の方々が住むであろう掘っ立て小屋が並んでいます。
小屋の前には屋台がでていたり、地べたに果物や野菜を並べただけの露店があります。
市街地はタイのバンコク(の外れ)のようで、市街地を離れるとカンボジアのような感じです(っていったことのある人にしか分からないか・・・)
発展途上国でも発展しているところと、まだまだ未開の発展途上国の中間といったほうがイメージは伝わりやすいかもしれません。
そんなダナンを歩いてみると、韓国人の多いこと多いこと・・・。
ここはどこなんだ?と思うくらいに韓国人が多いです。世界的には中国人が多いといわれがちですが、ダナンは韓国人の方が断然多くて聞こえてくるのは韓国語。韓国人向けの看板やメニューも英語と韓国語というくらいです。
実際、ホテルのスタッフに聞いてもタクシーに乗っても、レストランでも「韓国人ばかり」とのこと。
私は韓国人と日本人を一緒にしてほしくないという想いがあって、本来ベトナムではチップという文化はないのですが、あえてレストランでもタクシーでも会話をして自分が日本人だと相手が理解してくれたらチップを渡すようにしていました。
何より、相手の方に失礼の無いようにしたうえで、日本人がベトナムのことを好きなんだということを伝えるようにしました。
観光地はどこも韓国人であふれかえっており、正直うんざりしました。
あえてチャレンジしてみた安いホテルも韓国人だらけで、明け方までどんちゃん騒ぎでうるさくて眠れなかったのですが、一方高級リゾートにはいりと欧米人の方がおおくて韓国人は欧州勢に勢力を奪われていました(笑)
ダナンの現状とこれからの展望
先に記載している通り、ダナンの街中でも郊外でも、どこもかしこも建築ラッシュ!
大型のミーケビーチ近郊はお手頃価格で泊まれる小・中規模ホテルがガンガン建っており、ダナンからホイアンに向けたノンヌックビーチは高級リゾートが続々とオープンしています。
まだまだこれから建築予定の土地がずーっと囲われているため、この先5年くらいはこの建築ラッシュが続くであろうことが想像できます。
個人的に宿泊したジ・オーシャンリゾートがとても気に入ったため、購入できないかと思って不動産業者に話を聞いてみたのですが、ジ・オーシャンリゾートは完売しているため、現在のオーナーさんの中から販売可能な方を探さないといけないけれど、ジ・オーシャンリゾートの隣に「FUSION」という会社が新たなリゾートを建築中で、そちらは第1期は完売したけれど第2期が2020年第一四半期に販売開始予定とのこと。
そのあとも、続々と販売開始予定のスケジュールがあるため、もっといろいろなリゾートがある。とのことでした。
ダナンはこの先どんどん開発が進んで、それこそ第二のハワイになるのではないかと思っています。(ビーチの地形もワイキキビーチにとってもよく似ているし)
ダナンの魅力
ダナンの魅力は一言では表現しにくいです。なぜならいろいろな側面の魅力があるからです。
まずは場所としての魅力ですが、やはり美しいビーチはダナンの魅力の一つです。
ビーチの幅も広くて延々と続くサラサラの白砂のビーチは、「ザ・リゾート」という感じです。
子供も安心して遊べるミーケビーチに、ホテルのプライベートビーチが多いノンヌックビーチ、どちらもゆったりと過ごしたいと思う旅行客の心を魅了するような素晴らしいビーチです。
そこに立ち並ぶリゾートホテルも、世界屈指のホテルが進出してきているので、これからもっと面白くなりそう!
今は、ダナン空港に「インターコンチネンタル」の送迎を待つ人のための特別エリアがありますが、そういうことができるホテルがもっと増えるかもしれません。
ホテルだけではなく、リゾート開発がどんどん進んでいるため、世界の富裕層がリゾートを購入することもありますが、どちらかというと投資としてリゾート開発している感じもあるので、バカンス先としてダナンの地位が確立する日が来るのかもしれません。
いずれにしても、高級ホテルや高級リゾートは、そのエリアだけ別世界という感じで時間の流れが違います。
すべてそろったホテル・リゾート内でただただのんびり過ごすことができるというのは、時間に追われている現代人にとって最高の癒しであり、大きな魅力であることは間違いないでしょう。
人間の三大欲求の一つである食事もダナンの魅力の一つだといえます。
ベトナムはフランスの植民地だったこともあり、フランスの文化が残っているところもあります。
そのために食事がおいしい!と思われている方も多いと思いますが、私個人的にはもともとのベトナムのお料理がおいしくて、そこにフランスの文化も混ざった。と思っています。
確かにフランスのバゲット文化もダナンで見かけることもありますが、フランスに住んでいた私としては「フランス料理とは全く違う」と言いたいです。
まあ、日本人がイメージしているフランスというもの自体がかなり現実と違っているので、そこを説明しだすとながくなってしまいダナンの魅力を語れなくなるので割愛します。
ダナンのレストランで日本にも留学経験のあるチュンさんハンさんご夫婦が経営しているKOME’S Restauranでお話していて感じたのが、ベトナムは多民族国家で、少数民族の文化も残っていて、そういった様々な文化がまざって今のベトナムやダナンの食文化を築いてきたのだろうなということです。
KOME’S Restauranでは、ハンさんのお母様が作られるベトナムの家庭料理を味わうことができますが、その中でもブラウンライスは本当においしかったです。このブラウンライスもベトナムの少数民族が育てているものということでした。
ベトナムは日本と同じくお米の文化で、ブラウンライスのように「炊いたお米を食す」というよりは、「米粉を利用して作る」という感じですが、同じお米ベースのため、日本人には親しみやすい食文化だと思います。
最後に一番旅行で印象に残ったダナンの魅力は「人」です。
空港で最初に出会ったのは「フリーのSIM」を販売しようと呼び込みに必死な販売員の女性で、その次は空港を出てすぐのぼったくり白タク運転手でしたが、そのような人も生活のために必死ただけなんだろうなと思います。
それ以外に出会った人たちは、ホテルのスタッフはどこのホテルでも笑顔で挨拶してくれて(当たり前といわれてしまえばおしまいですが国によってはそれすらない)子供に対しては「かわいい!」といってくれる人がほとんど!
毎日会うスタッフさんはダナンの情報をいろいろと教えてくれるし、多少無理なお願い(メニューにないものを頼んでしまった・・・)をしても快く引き受けてくれる。
タクシードライバーはコンビニに寄りたいといって寄ってもらったところ、欲しかったものが無くて手ぶらで車に戻ったら「自分が買ってきて届けようか?」と申し出てくれたり、行きたいレストランが閉まっていたら、代わりに素敵なレストランに連れて行ってくれたりと、とにかく一生懸命対応してくれました。
観光地に行くと「お金のための親切」というものもありますが、ダナンで出会った人の多くは「本来の人のやさしさ」ということを感じます。
ダナンの人の温かさ、やさしさというのが一番の魅力だと旅行を通して感じました。
おまけのダナン魅力
言って見て初めて分かったのですが、ダナンには「蚊」がいません。
ホテルでも消毒を定期的にしているようですが、街中やビーチでも蚊に刺されることはありませんでした。
蚊は35度以上になると活動しなくなると聞いたことがありますが、ダナンはそこまで暑いわけではなく湿気もあるし東京と同じ感覚でいたのですが、大量に持って行った虫よけは全く出番がありませんでした!
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